• 焼津のこと 2017.02.03

「やきつべ」の意味

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「やきつべのだし」は、どのような意味なのだろうと思われている方もいるかもしれません。

「やきつ」とは、現在の静岡県「焼津市」の古い呼び名で、「やきつべ(焼津辺)」とは、焼津辺りを指します。つまり「やきつべのだし」とは、「焼津のだし」を意味しています。

「やきつ」という地名の由来は、古事記や日本書紀にまで遡ります。

日本武尊(やまとたけるのみこと)は、東夷討伐(とういとうばつ)の途中で賊に襲われ、周りの草むらに火をつけられ炎に囲まれたときに、持っていた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)で草をなぎ払い、火打ち石で向かい火をたいて火の向きを変え、賊を焼き滅ぼしたといわれています。その舞台となった地が「やきつ」「焼津」の地名の由来になったといわれています。

また、奈良時代の万葉集に、「焼津辺(やきつべ)に 我行きしかば 駿河なる 阿部の市道に 逢いし児らはも」という歌が詠まれており、この頃には「焼津」と呼ばれていたことがわかっています。

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