YAIZU ZEMPACHI LETTER
やいづ善八のおだしと合わせたい旬の食材の豆知識をお届けするコーナーです。
今回は通年出回っているものの、冬の時期に美味しさが増す「ワサビ」の豆知識についてお届したいと思います。
ワサビは漢字で「山葵」。英語ではそのまま「WASABI」と書きます。
発祥は日本で、古くは飛鳥時代から薬や薬味として用いられたとされています。ワサビが本格的に栽培されるようになったのは、江戸時代初期と言われています。
お寿司の薬味として使われ出したのも、江戸時代とされています。今では、静岡県や長野県を二大生産地として日本中に広まり、日本食には欠かせない食材となっています。
ワサビの栽培は、非常に水のきれいな日本でもごくごく限られた場所でしかできません。また、栽培に日数がかかるため、高価な野菜とされています。このため、安価な乾燥ワサビ(粉末ワサビ)、練りワサビなどが生ワサビ以外に広く流通しています。
ワサビには大きく分けて、実生(みしょう)系と真妻(まずま)系という2種類が存在します。
実生系は、生育が早く植え付けてから1年~1年3ヵ月ほどで収穫できる品種です。一方、真妻は生育がやや遅く、植え付けてから1年半~2年と収穫まで日数を要するため、実生系よりも高価となります。
また、葉わさびや花わさび、わさび大根(ホースラディッシュ)、レフォールなどと呼ばれる「西洋わさび」など実は種類が豊富です。
花わさびや葉わさびは、ワサビの根茎部分を指す「わさび」の葉や花芽のことを指します。ワサビは根茎部分だけでなく、葉柄の部分と花芽も食用として収穫されています。
西洋わさびは、日本のワサビよりも辛味が強く、古くはギリシャの紀元前から使われ始めて、1世紀頃にはローマ帝国で香辛料として使用されていたと言われています。
さらに、ワサビには、抗酸化作用、解毒作用、発がん抑制作用、抗炎症作用があることが研究機関の研究で明らかになっていて、食用以外にも化粧品や食品を長持ちさせるための保存フィルムなど幅広く利用されています。
そんな、ワサビと「やきつべのだし 鰹 枯節」を使ったシンプルな極上のレシピをご紹介します。
お茶漬けなのに、まるでごちそうを食べているような満足感があります。
だしはひたひたたっぷりがおいしいから、"追いだし"ができるように別添えにしても◎です。
のりやあられ、焼いた鮭、梅干し、鯛の刺身などをトッピングしてもおいしいですよ。
だしそのものをいただく究極の一品には、まろやかで繊細な味わいの「鰹 枯節」がおすすめです。