YAIZU ZEMPACHI LETTER
やいづ善八のおだしと合わせたい旬の食材の豆知識をお届けするコーナーです。
今回、おだしと合わせたい旬の食材は、4月~8月に旬の「タコ」です。
不思議な生き物、タコ
頭に見える丸く大きな部分は、実は頭ではなく胴体部です。英語ではオクトパスと言いますが、この名前の由来は、古典ギリシア語の「8本足」からきています。
たこ焼きやサラダ、たこわさびなど、日本ではタコを食べるのは一般的なことですが、実は世界の中でもタコを食べるのは、日本を含む東南アジアとスペイン、イタリアなど地中海沿岸の国々だけだそうです。欧米などでは「悪魔の魚(Devil Fish)」と呼ばれ、あまり食べられることはありません。そう考えてみるとタコの見た目ってちょっと怖いですね。
半夏生と8月8日、2つあるタコの日
日本の関西地方のとある地域では、梅雨の終わり頃の半夏生(はんげしょう)の日にタコを食べる風習があり、この日をタコの日としているそうです。半夏生の日は、夏至から数えて約11日目だそうで、だいたい7月2日とされています。この時期は田植えがピークを迎える時期であり、疲労回復のためまた、五穀豊穣を願ってタコを食べるようになったとされています。
また、タコの足が8本であることから、タコ漁が盛んな広島県三原市では8月8日をタコの日と定め、なんとタコ供養までおこなっているそうです。
タコに含まれる栄養素
タコは低脂肪・低カロリーなうえに、疲労回復、血圧とコレステロール値を下げる働きや、肝機能を強化すると言われている「タウリン」や、味覚や嗅覚を正常に保ち、血行も促進する「亜鉛」などが豊富に含まれています。夏バテしやすい時期に積極的に食べたいですね。
だしを使ってコク深く ~生姜香るタコの炊き込みご飯~
そんな旬の「タコ」と「やきつべのだし 鰹 荒節」を使ったレシピをご紹介します。
旬のタコに鰹だしを加えて、いつもの炊き込みご飯とはひと味もふた味も違った風味が広がる、生姜の風味もさっぱりとしたおだしお料理です。
タコならではの歯ごたえのある食感を楽しめ、しっかりとした鰹だしの風味が際立ちます。
鰹だしの旨みのおかげで減塩にも繋がる健康レシピです。ぜひお試しください。