YAIZU ZEMPACHI LETTER
やいづ善八のおだしと合わせたい旬の食材の豆知識をお届けするコーナーです。
きゅうりにピーマン、トウモロコシなど、夏野菜がおいしいシーズンになりましたね。というわけで今回は、夏にかぶりつきたくなる真っ赤な夏野菜「トマト」の豆知識です。
諸説ありますが、トマトの原産は南米ペルーを中心としたアンデス高原の太平洋側のエリアであるとされています。アメリカやヨーロッパなどで本格的に栽培がスタートしたのは1800年代だそうです。
日本にトマトが伝わったのは、江戸時代。その頃は食用ではなく観賞用だったそうです。食用として市場に出回るようになったのは昭和に入ってからなので、まだまだ歴史の浅い野菜だったんですね。
トマトと言えば真っ赤な色を思い浮かべますが、品種改良が進み、様々な色のトマトが市場に出回るようになっています。
例えば、緑色のトマトの「ミドリちゃん」。これは実が熟していないから緑色なのではなく、熟した状態で緑色をしているトマトです。さわやかな甘みが人気の品種です。
また、見た目が真っ黒な「ブラックチェリー」。黒色の秘密は、ブルーベリーやナスなどにも含まれているアントシアニンという物質だそうで、これを含んでいるために皮の部分が真っ黒に見えるそうです。
ほかにも、オレンジ色や黄色、紫色といったカラフルなトマトがあり人気となっています。
トマトにはビタミンAやビタミンCなどの栄養素がたくさん含まれています。また、よく知られているのがリコピンという色素です。リコピンは植物などに含まれる赤色やオレンジ色の色素成分カロテノイドのひとつで、トマトの赤い色を作り出しています。
リコピンには抗酸化作用があり健康や美容の面からの効能が期待されている栄養素です。リコピンは熱に強く油に溶けやすいため、油と一緒に調理すると吸収量がよくなります。トマトは生でもおいしいのですが、炒め物などにして食べた方が効率よく栄養を摂ることができます。
そんな旬の食材のトマトと「やきつべのだし 鰹 荒節」を使ったレシピをご紹介します。
あまり火を使わずに短時間で作れるので、そうめん感覚で簡単に手早くできる真夏のお助けレシピです。食欲のない日もスルスルと飲むようにいただけます。
「やきつべのだし 鰹 荒節」が入ることでトマトのうま味が引き立ち、さらにさっぱり仕上がります。
トマトの酸味と「やきつべのだし 鰹 荒節」のうま味がコラボした逸品です。ぜひお試しください。