YAIZU ZEMPACHI LETTER
やいづ善八のおだしと合わせたい旬の食材の豆知識をお届けするコーナーです。
夏真っ盛りの8月。真夏には辛い食べ物や赤い食べ物が食べたくなるというデータが出ているそうです。というわけで今回は、夏の暑さを乗り切るために料理に活用したい「スパイス」の豆知識です。
オレガノ、ガラムマサラ、カルダモン、クローブ、シナモン、セージ、ターメリック、ナツメグ、パクチー、バジル、レモングラス...
これらはすべてスパイスの名前です。皆さんはスパイスと聞くと、どんなスパイスを思い浮かべますか?
紀元前の昔から使用されるようになったと言い伝えられているスパイス。日本においても、奈良時代の712年に編纂された「古事記」の中に『山椒・生姜・大蒜・胡麻・山葵・辛子・乾生姜』といった多くのスパイスについての記載があり、かなり古くから料理に活用されていたことがわかっています。
スパイスは日本では香辛料と呼ばれるため、真っ赤な辛味のあるものやカレー粉のようなものを思い浮かべがちですが、辛味付け以外にも、香り付け・臭み消し・色付け、そして防腐・抗菌、酸化防止作用によって保存を利かせることなど、たくさんの役割があります。
また、このほかにも、食欲増進・消化吸収のサポート・整腸作用などがあり、健康面からも重宝されるものになっています。
ヨーロッパの古い格言には、「男の価値は本棚の内容で見分け、女の価値はスパイス棚の中身で決まる」というようなものがあり、スパイス使いは料理上手としてもてはやされたようです。
スパイスは日本の食文化とも深い関りがあり、前述したように奈良時代には既に料理に活用されていた記録が残っています。日本のスパイスで代表的なものは、お寿司やお刺身には欠かせないわさび、ウナギやお吸い物に振りかけたい山椒(さんしょう)、お菓子の色付けなとに用いられるくちなしの実、そのほかにも、けしの実、柚子、三つ葉、ミョウガなどがあります。
また、シソの葉なども日常的によく用いられるスパイスですね。地方によっては、お吸い物の風味付けに使われるあさつき、わけぎなども食卓に欠かせないスパイスとなっています。
こうして挙げていくと日本のスパイスは、辛味付けというよりは「風味付け」に用いられるものが多いようですね。ちなみに日本の代表的な調合スパイスである「七味唐辛子」ですが、実は材料となるものは9種類あり、製造元で内容が違っているそうです。代表的な材料は以下の9つだそうです。
唐辛子(とうがらし)、山椒(さんしょう)、麻の実(あさのみ)、黒胡麻(くろごま)、陳皮(ちんぴ~ミカンの皮~)、紫蘇(しそ)、芥子(ケシの実)、青海苔(あおのり)、生姜(しょうが)
いろいろな七味唐辛子を、食べ比べしてみてもおもしろいかもしれませんね。
そんなスパイスと「やきつべのだし 鰹 荒節」を使ったレシピをご紹介します。
茄子やズッキーニ、にんじん、かぼちゃなど、お好みの野菜を加えるとカラフルで見た目にも美味しくいただけます。
「やきつべのだし 鰹 荒節」が入ることでスパイスのうま味が引き立ち、さらに美味しく仕上がります。
鰹だしとスパイス、意外かもしれませんがとっても相性が良い組み合わせです。ぜひお試しください。