YAIZU ZEMPACHI LETTER
やいづ善八のおだしと合わせたい旬の食材の豆知識をお届けするコーナーです。
今回は10月~12月の冬の時期に旬の「ゆず(柚子)」の豆知識について、お届したいと思います。
ゆずは、かぼすやすだちと同じ種類に属するミカン科の植物です。生産地は、高知県、徳島県、京都府などが有名です。
ゆずは料理の香り付けや食酢、柚子胡椒、味噌と混ぜてゆず味噌(ふろふき大根などに添えられる)にしたり、和菓子のゆべしに使われるなど用途も多用な果物です。
原産地は中国とされていて、日本には中国から直接か朝鮮半島経由かは謎ですが、文献から平安時代初期には伝わっていたものと考えられています。
ゆずを種から育てる場合、果実が結実するまでに10数年という長期間を要するため、「桃栗3年、柿8年、柚子の大馬鹿 16年」と言われるそうです。桃栗3年、柿8年まではよく耳にしますが、最後のゆずについてはあまり知られていないのは語感がよくないせいでしょうか。
ゆずには、ビタミンC、カリウム、クエン酸といった栄養素が多く含まれています。クエン酸は疲労回復や食欲増進に効果があると言われており、普段疲れを感じやすい方は積極的に取り入れるのがよいですね。
ちなみにゆずの柑橘系のいい香りは、リモネンとシトラールという成分によって発せられています。
一年の中で最も昼が短く夜が一番長くなる日の冬至に、ゆずを浮かべた湯に入る慣習を「ゆず風呂」と言い、日本では古くから親しまれています。
ゆず風呂に使うゆずは切ったり果汁を絞り入れたりするようなことはせずに、果実をそのまま丸ごとお湯に入れます。一般的な家庭のお風呂であれば、2~3個を浴槽に浮かべるだけで、爽やかないい香りのゆず風呂が楽しめます。
ゆずには冬に乾燥した肌をしっとりさせる効果があります。これはゆずの皮に含まれているリモネンといった精油成分が湯に溶け出すことで、皮膚の角質を膜で覆い、お肌の水分を逃さないからだそうです。
そんな、ゆずと「やきつべのだし 鰹 枯節」を使ったレシピをご紹介します。
肉団子もレンジ加熱することで、火を使わずに手軽に肉団子スープを楽しめます。水菜は加熱直後にスープの中に加えてもおいしいです。
「やきつべのだし 鰹 枯節」が入ることでゆずのうま味が引き立ち、さらに美味しく仕上がります。
上品な鰹だしの風味を楽しむスープ。 柚子、大葉など薬味の香りも味わうことができ、体が温まる一品です。
鰹だしと旬のゆず。とっても相性が良い組み合わせです。ぜひお試しください。