YAIZU ZEMPACHI LETTER
外出自粛の期間の生活スタイルの変化をきっかけに、家でご飯を食べる機会も増えていますよね。
買い物のための外出を減らすための工夫の一つが、おおむね一年を通して購入できる日持ちできる食材を常備しておくことです。
缶詰、乾物、根菜やきのこ類などもそうですし、お肉やお魚も冷凍しておくことができます。これらの常備食材を使った美味しいレシピのレパートリーが増えれば、さっと作れて家族も喜びますね。
だしプレッソは、抽出したての風味をそのまま閉じ込めた美味しいおだしです。開栓する前は、常温で長期保存することができるので、ストックがあるととても便利です。
だしは料理に使うことで全体の味をまとめたり素材のもつ風味を引き出すことができます。
また、うまみの効果で砂糖や塩といった調味料の使用量をおさえるからヘルシー&減塩にもつながります。
この「うまみ」は食事の満足感を高めて食欲を抑えるという報告まであります。
だしの中でもかつおだしはたんぱく質やビタミンB群が豊富ですが、その中でも注目すべきはビタミンB群の中のナイアシンです。
このナイアシンは三大栄養素(たんぱく質・脂質・糖質)の代謝に働いたり粘膜を健康に保ったり、血行促進などの効果があります。
まだまだ語りつくせないほどのパワーがあるだしを、うまく食生活に取り入れてみましょう。
だしを使って常備食材を楽しむ、お財布にもカラダにもやさしい簡単レシピをご紹介したいと思います。
<切り干し大根とコーンと鶏ひき肉の炊き込みご飯>
材料:
米 2合・300g
鶏ひき肉 100g
コーン 大さじ2・40g程度
切り干し大根 20g
だしプレッソ(鰹節・昆布) 各1/4カップ
濃口しょうゆ 大さじ1
塩 小さじ1/2
作り方:
1. 米は研いで1時間以上吸水させたら炊飯釜に入れ、だしプレッソ(鰹節・昆布)をそれぞれ加えて水を2合の目盛りに合わせる。
2. 切り干し大根は水で戻し、2センチの長さに切る。
3. 炊飯釜に鶏ひき肉、切り干し大根、コーン、濃い口しょうゆと塩を加えて通常炊飯する。
4. 炊き上がったら全体を切るように混ぜ、盛り付ける。あれば青ねぎ等をのせる。
栄養価の高い和食材の切り干し大根を使いました。甘みにコーンを、コクに鶏肉を加えてやさしいけれどおだしが効いてとっても美味しい炊き込みご飯です。多めに炊いて小分けにしておけばいつでも食べられて便利です。
<鶏むね肉とにんじん、きのこの焼き浸し>
材料:
鶏むね肉 1枚・300g
にんじん 中1本・100g
好みのきのこ(今回はしめじ、まいたけ) 合わせて150g
だしプレッソ(鰹節・昆布) それぞれ1/4カップ
ごま油 大さじ1
濃い口しょうゆ 大さじ1
レモン果汁 大さじ1/2
おろししょうが 2g
塩 ひとつまみ
作り方:
1. 鶏むね肉は縦半分に切り、繊維を切るように1センチ厚さの削ぎ切りにする。人参は7ミリ厚さの輪切りか半月切りに、きのこは食べやすい大きさにする。
2. だしプレッソ(鰹節・昆布)と濃い口しょうゆ、レモン果汁、おろししょうが、塩を漬け込む容器に合わせておく。
3. フライパンにごま油を入れ鶏むね肉を並べる。空いた部分にきのこや人参を並べる。
4. 中弱火で両面をこんがり焼き、焼けたものから2の容器に入れていく。場所が空いたら入りきらなかった分をどんどん焼いて同様に容器に入れる。
5. 全体に漬け汁が回るよう時々混ぜ、冷蔵庫で数時間~ひと晩程度味を馴染ませる。
温かくても、冷やしてしっかり漬け込んでも美味しいおだし香る焼き浸しです。暑い季節向けに少し酸味をきかせてみました。作り置きにもおススメでおつまみやおべんとうにも活躍しますよ。
早速、今週末にでも作ってみてはいかがでしょうか?我が家の定番レシピにしてもらえたら嬉しいです。
管理栄養士 小澤朋子さん
惣菜管理士、ごはんソムリエ、フードコーディネーター、フードアナリスト。 現在は食品会社で商品開発およびレシピ開発や調理に従事。食べる楽しさや料理の楽しさを伝えたいと、レシピサイトでのレシピ考案、企業のレシピ開発、食に関するコラムの執筆など料理家としても精力的に活動している。
管理栄養士・栄養士を応援するサイトEatreatでも、イートリスタとして活躍中。紹介ページはコチラ